Crypto Life

Tech in X

ブロックチェーンを中心にテクノロジーや東南アジアのスタートアップ情報を提供

激務鬱から生還するための方法論

今年の1月ころから激務続きで鬱になりかけた。 正確に言うと病院で診断を受けていたわけではないので、本当に鬱かどうかは定かではないが、客観的に思考・行動を分析すると危ない状態だったと思う。 突然奇声を発する 消えてしまいたいと感じる 好きだった読…

企業によるブロックチェーン活用の必要条件を考える - 航空業界の事例をもとに -

KLMに続きエアカナダが、スイスのブロックチェーンスタートアップである「Winding Tree」との提携を発表しました。 jp.cointelegraph.com 実際のビジネスシーンでブロックチェーンを利用する理由はまだまだ明確ではなく、話題作りという側面が否めない事例も…

CryptoeconomicsとPlasma

これまで3回構成で、Behavioral Crypto EconomicsというElad Verbinの投稿記事を翻訳してきました。ここまでは元記事の翻訳のみでしたが、今回は私見も交えながらCryptoeconomicsの限界とその克服、そしてそれがもたらす可能性を考えます。 Behavior Crypto…

Crypto Economicsの不都合な真実 - 行動経済学の知見から - (3/3)

前回まで 原文 medium.comこれまでの記事 www.cryptocoiner.info www.cryptocoiner.info私見 www.cryptocoiner.info 堅牢なインセンティブシステムをつくる? 第2回までで、複雑なCrypto Economicsデザインを実際に利用することは難しく、実験が必要である…

Crypto Economicsの不都合な真実 - 行動経済学の知見から - (2/3)

前回の第1回ではイントロダクションということで、Crypto Economicsのデザインには行動経済学や社会科学の力が必要だという主張を見てきました。今回はSteemitなどを例に、具体的にどのような点でBitcoinと違い社会科学の力が必要になるのかを見ていきたいと…

Crypto Economicsの不都合な真実 - 行動経済学の知見から - (1/3)

今回はドイツの研究者Elad Verbinが最近Mediumに投稿したCrypto Economicsに関する記事を翻訳してきます。最近Crypto Economicsに関する取り組みが増えていますが、Bitcoinに比べてナイーブな前提に立っている場合が多いように感じます。この記事ではそのよ…

ジャカルタ初のスマート店舗 JD.ID X

先週末、ジャカルタのPIK Avenueに登場したJD.ID Xという、スマート店舗に行ってきました。詳しくはYouTube動画を見ることをオススメしますが、顔認識技術とRFID技術を利用することで、無人店舗を実現するためのコンセプトショップです。Introducing JD.ID X…

Coincheckハック事件がもたらすプラスの影響

CoincheckにてNEMのハッキング事件が発生し、約5.26億NEM (約500億円)が流出したというニュースが1月26日に報道されました。ビットコイン取引所「コインチェック」で620億円以上が不正に引き出される被害が発生(追記あり)(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニ…

インドネシアにおけるBitcoin規制 (時系列)

ここ数ヶ月、インドネシアでBitcoinに対する規制のトーンがだんだんと強くなっています。これまでも、中央銀行に当たるBank Indonesia(以下、BI)は繰り返し、「Payment Medium (送金手段)として、仮想通貨の利用は認められない」と述べてきましたが、実際…

PoWからPoSへ コンセンサスアルゴリズムの歴史

ジャカルタ某所にて、第1回暗号通貨勉強会を開催しました。 テーマとしては、(意図せず)コンセンサスに関する話題が2件連続で続き、コンセンサスこそが暗号通貨の肝と考える私としては、非常に面白い会になりました。 PoSに関しては、EthereumにてCasper…

Bitcoinとイスラム教

Bitcoinに関して、エジプトのイスラム指導者が「ハラム(イスラム法に反している)」というファトワ(法学者の意見)を表明しました。 Saudi Cleric Says Digital Currency Bitcoin is Haram in Islam 私自身はムスリムでもなんでもないですが、ムスリムが多…

Bitcoinブロック拡大論争 両陣営の意見

平野さんが「週末の読み物」と題してBitcoinブロック論争のまとめ記事を、Twitterでシェアしていました。いずれの記事も両陣営の意見をよく反映している良記事でしたので、それぞれの意見をここで簡単にまとめておきたいと思います。週末の読み物のご案内で…

インドネシア新都市計画 Meikarta Project

今回は暗号通貨から離れて、インドネシアの首都、ジャカルタ近郊で進行中の都市開発プロジェクト Meikarta Projectの紹介をしたいと思います。都市開発というと、最近の日本では東京・丸の内エリアの再開発などが進んでいますが、このプロジェクトは今まで更…

VALUとZaifトークンは無価値である

8月27日 (日)、Zaifトークンが突如2.5円まで急騰したかと思いきや、そのまま0.4円台まで急落し、一部のトークン保有者が「補償しろ」、「ロールバックしろ」というコメントをZaifに向けて浴びせる阿鼻叫喚な光景が広がっています。 (現在は1円付近まで回復…

リプレイアタック - Bitcoin Cash導入にあたっての対策 -

Bitcoin Unlimited派のViaBTCが、既存のBitcoinからハードフォークする形で、Bitcoin Cashを導入することを発表しました。Bitcoin Cashは当初8月1日にJihan Wu率いるBitmainが予定していたUAHFベースであり、UAHFのウォレットクライアントであるBitcoin ABC…

なぜか爬虫類の名前ばかりの暗号通貨プロジェクト!Komodoの紹介

インドネシア在住者としては、やはり牛を常食としている地上最強の生物「コモドドラゴン」の名を冠した暗号通貨を避けて通るわけにはいきません。クズコインになる前に内容を共有することで、Komodoユーザーを増やしていきたいと思います。ちなみに、私は残…

NEM デリゲートハーベスティングの仕組み

日本人はなぜかNEMが好きです。Twitter上ではRippleと並んで、NEMの批判が許されない雰囲気が漂っています。実際にNEMのノード数を見てみると、日本が他を引き離して堂々の1位です。 NEM NodeExplorer ちなみに、私が住むインドネシアの状況はというと、 ...…

Layer2解説 第2回 アトミックスワップ

前回、マイクロペイメントチャネルについて解説記事を書きました。通常の順序で行くと、次の記事はライトニングネットワークになりますが、ここではいったん寄り道をしてアトミックスワップ(atomic swap)を先にご紹介したいと思います。cryptocoin.hatenab…

Layer2解説 第1回 マイクロペイメントチャネル

BitcoinでLightning Networkを実現する方法はいくつか提唱されていますが、いずれの実装方法もマイクロペイメントチャネルを拡張することで実現しようとしています。今回は、マイクロペイメントチャネルの仕組みを見ていきたいと思います。 目次 目次 マイク…

Ethereumプロジェクト紹介 第2回 EncryptoTel

前回の「Ethereum プロジェクト紹介」では、Melonportを取り上げました。今回は、ICO情報サイトのcoinscheduleの情報を元に、直近のEtheruem ICOに関わるプロジェクトを見ていきたいと思います。まずは、EncryptoTelを取り上げます。Coinschedule - The best…

Bitcoin紀行 in シンガポール

ある朝、目を覚ました時、これはもうぐずぐずしてはいられない、と思ってしまったのだ。私はシンガポールのランデヴーホテルにいて、土曜の朝をどう過ごそうかと、ベッドの中で考えていた。 Bitcoinを使ってカフェをめぐる。ジャカルタでは到底できないこと…

UASFによるSegwit導入の考察 - ブロックチェーン分岐の永続化を許容するか -

現在Bitcoin界には2種類の派閥があり、分裂危機が取りざたされています。 単純化すると、ひとつはマイナーの利益を代表するBitcoin Unlimited、もうひとつは多くのユーザ(ノード)の指示を集めるBitcoin Coreです。分派のきっかけは、Bitcoinの脆弱性(Mall…

Ethereumプロジェクト紹介 第1回 Melonport

最近のBitcoin分裂騒動や、Ethereumを利用したアプリケーション開発コンソーシアムにMicroSoftなどの大企業が参入したことにより、急速にBitcoinとEthreuemの時価総額の差が縮まってきています。EthereumはBitcoinと異なり、チューリング完全なプログラムを…

暗号通貨時価総額ランキング (2017年3月末)

今年初めの以下の記事で、2016年年末時点での暗号通貨時価総額ランキングをまとめました。年初からBitcoinの価格が上昇する一方、BitcoinはBTC (Bitcoin Core)とBTU (Bitcoin Unlimited)への分裂が避けがたい状況であり、分裂直後はいずれのコインも暴落する…

NEMのスーパーノードの役割

最近Twitter上では、NEM上のApostilleを使った取引が紹介されたり、スーパーノードを構築したりとNEMの話題で大盛り上がりです。NEMの価格も1月に入って大幅に上昇し、1XEMあたり0.000004BTCだったのが、現在は0.000006BTCで取引されています。 https://www.…

Proof of Workってなんだろう?

Bitcoinを勉強していると必ず出てくるワード、「Proof of Work」。「仕事の証明」ってなに?、タイムシートのこと?と思われる方も多いかと思います(いない)。自分の中でも細かな点はモヤモヤがあった部分ですので、今回はこのProof of Workを少し深掘りし…

ヘッジファンドによるMt Gox債権買取からBitcoin価格を予想してみる

久々にみんな大好きMt Goxニュースです。 日米のヘッジファンド数社が、Mt Goxに対する債権保有者から債権額の4分の1で債権の買い取りを始めたようです。買い取りを始めたのは、Argo PartnersというNew Yorkに拠点を置くヘッジファンドなど4社で、破産、清算…

怪しいアルトコインを見分ける3カ条

あるアルトコインがBitcoinとどのような点が異なるかを測定する尺度として、Mastering Bitcoinの中では以下の3項目が紹介されていました。 マネタリーポリシー コンセンサスメカニズム 特有の機能(匿名化、Ethereumなどのプログラム実行プラットフォームな…

PBoCによるBitcoin規制の動きまとめ

中国の大手取引所のOKCoin、HuobiがBitcoin、Litecoinの引き出し停止を発表したことを受けて、Bitcoin、Litecoinの価格が急落しています。 ビットコインチャート・相場・価格/Bitcoinの【bitFlyer】 Bitcoinに関しては1000ドル台中頃だったのが、一時900ドル…

ビットガールズ公式ソング「恋のクラウドセール – Girls Go ICO」のテクニカルな解説

今月のビットコイナー反省会を見ていたら、Bit Girls公式ソングがリリースされたとの情報が!Bitcoin的には意外にしっかりした歌詞だったので(ポエム的には。。。笑)、テクニカルな解説(とポエムの訳)を加えていきます。 ビットコイナー反省会Ep13 ゲス…