Crypto Life

Tech in X

ブロックチェーンを中心にテクノロジーや東南アジアのスタートアップ情報を提供

暗号通貨相互利用のためのスキーム Cosmos

暗号通貨はBitcoinからスタートしましたが、今やRippleやEthereumなど500種類以上のコインが生み出され、流通しています。これまでも、取引所などを通して暗号通貨間の交換をすることは可能でしたが、暗号通貨どうしをシームレスに連携して使用できるようにするため、Cosmosという仕組みが存在しています。

bitcoinmagazine.com

 

Cosmos概要

GitHubのIntroductionによれば、Cosmosの概要は以下の通りです。

cosmos/WHITEPAPER.md at master · cosmos/cosmos · GitHub

 

まず前提として、Cosmos内部でのやりとりのため、Tokenが通貨がわりに使用されています。

 

Cosmosにはブロックチェーンが2種類あります。1つ目のブロックチェーンはCosmos Hubとよばれ、ZoneとよばれるCosmos内の複数のブロックチェーンとIBCというプロトコルを介して接続します。Cosmos Hubの役割は文字通り暗号通貨間のHubとして、暗号通貨全体でどれだけのTokenを保持しているかを管理するとともに、Zone間のTokenの受け渡しを仲介する役割を果たします。

 

2つ目のブロックチェーンはZoneと呼ばれ、BitcoinやEthereumなど別の暗号通貨を媒介する役割をもっています。Zoneはひとつだけではなく、暗号通貨ごと(必ずしも暗号通貨単位である必要はありませんが)に別のZoneを使用することができます。厳密には、1つ目のブロックチェーンであるHubは、Zoneのひとつです。

 

イメージ図は以下のようになります(上記GitHubのサイトより抜粋)。

f:id:steinith310:20170105012846p:plain

 

それぞれのZoneは定期的にブロックチェーンの状況をCosmos Hubに送信することで、Cosmos HubはZone全体の状況を把握することができます。逆にZoneもCosmos Hubを通して他の通貨のZoneからの情報を受け取ることができます。

 

具体例は以下の記事に書かれていますが、EthereumのContractを実行して、Bitcoinの決済をするというような、各暗号通貨の長所を活かせる仕組みが増えていくかもしれません。EthereumとBitcoinの例では、Ethereumの契約執行機能とBitcoinの流通性、換金性というそれぞれの長所を享受できることになります。

btcnews.jp