25歳海外駐在員の暗号通貨ルポ

25歳海外駐在員の暗号通貨ルポ

25歳の東南アジア某国に居住する駐在員。Bitcoinなどの暗号通貨をメインに、英語や駐在生活に関して情報発信中。

海外駐在員の悩み 現地語をどこまで習得するべきか

英語圏以外に駐在する人が悩むもののひとつ、それは現地語。シンガポールやアメリカ駐在の場合は、ひたすら英語を強化すればよいので問題ありませんが、それ以外の国の場合は現地語をどこまで習得すべきかという問題があります。

 

1) 駐在員の言語レベル

現地語のレベルは人それぞれですが、私の駐在先の国(某東南アジアの一国)では多くの人は下の表でいうレベル3くらい、たまにレベル4くらいのイメージです。

  1. 全く無理
  2. 挨拶くらい
  3. レストラン、タクシー会話
  4. 仕事でたまに使用
  5. 仕事で使用
  6. 生活全般で使用

レベル3までは使えないと日常の生活に支障をきたしてしまうので、できるようになる駐在員が多いですが、レベル4以上になると一部の人しかできていない印象です。最近では、商社などが現地語学校に1年ほど留学させたうえで駐在切替するというように現地語を重んじる施策をとる会社も増えていますが、まだまだ少数派のようです。

 

2) そもそも言語って

言語はアイデンティティと深くつながっています。アイデンティティと深くつながっているため、多くの国では政策で公用語や国語を定めています。

 

日本ではご存知のとおり日本語が事実上の公用語となっています。日本は民族的な多様性が多くの国に比べると少ないため、あまり言語が問題になることはありませんが、さまざまな民族が混ざり合う東南アジアの国々では言語政策が非常に重要になってきます。

 

たとえばマレーシアでは、マレー系、中国系、タミル系の主要3民族から構成され、それぞれの文化を尊重し国家基盤を安定させるためにそれぞれの言語の教育を認めています。それとは別に円滑なコミュニケーションのために英語習得を第2言語として定めています。

つまりマレーシアの場合は、いくつかの民族集団が並立して存在し、その間を英語がとりもつという形態をとっています。

www.academicimpact.jp

 

一方、インドネシアでは独立時に公用語インドネシア語と定めてインドネシア国民というアイデンティティをもたせることに注力しています。もともと多民族国家であるインドネシアはジャワ語、スンダ語など異なる言語を話す民族集団が数多く存在し、最大多数のジャワ人でも40%程度の比率を占めるにすぎなかったため、インドネシアというアイデンティティを作り出すには何かしらの政策が必要でした。

そのときに、言語をジャワ語ではなく、マレー系のインドネシア語(≒マレー語)で統一することで、インドネシア国民というアイデンティティを醸成する政策をとりました。現在では、インドネシア語が第1言語という人も増え始め、インドネシア国民という意識が醸成されている状態です。

http://www.atlase.net/column/50/50_column24.html

 

このようにその国で話される言語には、政策とともに歴史があります。そのため、現地語をどこまで習得するかというのは、その国の言語政策しだいともいえます。たとえばマレーシアではそこまで重要じゃないかもしれませんが、インドネシアやタイでは現地語がその国の一員であるという意識に深くかかわってくるので、重要性は高くなるでしょう。

もちろん、マレーシアであっても現地メンバーの多くがマレー人といった場合には、現地語の重要性は高くなります。

 

3) じゃあどこまで習得すべきなの?

信頼獲得という観点において、現地語の重要性は国によっては非常に大きなものです。ただどこまで習得すべきかというのは、役職や立場によって異なっています。

 

現地の社長クラス

現地メンバーを相手にプレゼンをしたり、対外的な意見を発信する機会も多いです。ただ、普段は日本の本社向けや英語での対外発信、現地日本法人とのコネクションづくりなどあまり現地語を使用する機会もないのが現状。

そのため、レベル4程度まで習得できていれば問題ないかと思っています。

現地幹部クラス

社長クラスよりも現地メンバーと付き合う機会が多いのがこのクラス。このクラスはレベル5必須でしょう。新米現地幹部でもレベル4は欲しいところ。

現地メンバークラス

数年の仕事(≒トレーニング)の後で日本に帰ることが多いのがこのクラス。どちらかというと英語の習得やそもそもの仕事力の向上を期待されていることが多いかと思います。レベル4まで現地語を習得したら、後は英語力や仕事力の向上に力を注ぐべきかと。

 

もちろん、会社の形態や歴史によって求められる現地語スキルは異なるかと思います。ただ、現地語の重要性は信頼獲得のみならず、相手の思考方法を理解するうえでも役に立つので、赴任当初は意識して学習することをオススメします。