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25歳海外駐在員のマネー、資格奮闘記

25歳の東南アジア某国に生息する海外駐在員。Bitcoinをメインに、英語や駐在生活に関して情報発信中。

暗号通貨時価総額ランキング Bitcoinハードフォーク直前情報

仮想通貨(暗号通貨)

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今年初めの以下の記事で、2016年年末時点での暗号通貨時価総額ランキングをまとめました。年初からBitcoinの価格が上昇する一方、BitcoinはBTC (Bitcoin Core)とBTU (Bitcoin Unlimited)への分裂が避けがたい状況であり、分裂直後はいずれのコインも暴落することが予想されています。それを受けて最近のBitcoin相場は非常に不安定な状態になっています。また、Ethereum、NEMなどのアルトコイン勢もBitcoinの価格上昇や、Microsoftなどの大企業が絡んだプロジェクトがスタートしたことをきっかけに価格が上昇しています。

2016年末時点での時価総額ランキング
cryptocoin.hatenablog.com


暗号通貨の時価総額をまとめなおすにはいい機会だと思いますので、現在の状況を振り返ってみたいと思います。

生データはこちら
coinmarketcap.com

2017年3月 暗号通貨時価総額ランキング(カッコ内は2016年末時点)

1位 Bitcoin (1位) 147億ドル (155億ドル)

前回のランキングとほぼ同じ金額でBitcoinが1位です。前回のランキング時点では、1BTC=961ドルだったのが、現時点では1BTC=910ドルまで下がってしまっています。2017年は中国のPBoC (中国人民銀行)による突然の規制や米SECにBitocoin ETFが否決されたニュースなどいくつかの下落要因がありましたが、その混乱にもかかわらず1,000ドルを超える金額をキープしてきました。しかし、BTC/BTU分裂騒動では大きく値段を下げています。


外生的な下落圧力にはBitcoinの強さが証明されましたが、内側からの攻撃への耐性はまだまだ実験の途上ということでしょう。

2位 Ethereum (2位) 46億ドル (7.1億ドル)

前回から約7倍(!)値上がりしたEthereumが第2位です。順位は変わりませんが、DAO事件をきっかけに分裂したEthereum Classicを時価総額の面で大きく引き離してきました。ちなみにEthereum Classicも前回から比べると、約1.5倍の値段にはなっていますが、Ethereumと比べるともう勝ち目はなさそうです。


この3ヶ月でのEthereum関連のビッグニュースとしては、MicrosoftやJP Morganなどの大企業がEnterprise Ethereum Alliance (EEA)という組織を結成し、Ethereum上でアプリケーションを作成しようとしているニュースがあげられます。最近のIT業界界隈では、企業内に閉じた情報システムから脱却し、サプライチェーン全体をカバーして企業間ネットワークを作り上げていこうという動きがあり、Ethereumはそのプラットフォームとして注目を集めてきている状態です。
Here's Why Microsoft, JP Morgan Chase And These Entrepreneurs Are All-In On Ethereum | Inc.com


さらに最近では、Bitcoin上でConterPartyトークンを利用していたStorjが、Ethereum上のトークンであるERC20に鞍替えを表明するなど、Bitcoinの混乱を避けてEthereumを使用しようという動きが加速しそうです。StorjのCEOはEthereumのネットワークが拡大していることを鞍替えの理由としてあげており、Bitcoinに変わってEthereumが暗号通貨界の代表になることを予想しているといえそうです。
www.coindesk.com

3位 Dash (7位)6.8億ドル(0.8億ドル)

Ethereumの陰に隠れていましたが、地味にDashの時価総額は前回から8倍以上に跳ね上がり、3位に浮上しました。Bitcoinが全取引を第3者が閲覧できる透明性の高い仕組みなのに対して、Dashは取引を第3者が閲覧できない匿名性をその特徴としています。匿名性を特徴とする通貨は、Dash以外にもMoneroやZcashがありいずれも時価総額を上昇させていますが、DashはMoneroを抜き去り匿名通貨界隈では一歩飛び抜けてきた状態です。


cointelegraphの記事では、今回の急上昇の理由を以下のように分析しています。ひとつは、決済会社のBlockPayとのパートナーシップを発表し、Dashを決済手段として使用するオプションが増えたことです。


しかし、価格上昇の要因の本命は、もうひとつの理由である投機的な理由によるものです。
記事では、Dash取扱量1位のPoloniexでDashの信用取引を提供していることを、理由のひとつとしてあげています。信用取引でショートしていた人たちが、Dashの価格上昇による損失を抑えるためにDash購入に走ることで、結果としてさらにDashの価格が上昇するという正のスパイラルが発生していると説明しています。当然この動きはショートしている人たちがDashを一通り購入し直したタイミングで動きが止まりますので、価格上昇が継続することはないと思われます。

4位 Ripple (3位) 3.8億ドル (2.4億ドル)

4位はRippleです。時価総額はあげているんですが、いまいちパッとしないです。特に大きなニュースはなく、他の暗号通貨の価格上昇に乗っかって、少しだけ価格が上昇したといった感じです。その証拠に、他の通貨が7倍、8倍の値上がりをしているのに対して、Rippleは1.6倍程度の上昇にとどまっています。

5位 Monero (5位) 3億ドル (1.9億ドル)

5位はDash同様匿名型通貨のMoneroです。2017年当初は匿名型通貨はMoneroが主流になる勢いで、海外の掲示板でのアンケートでもMonero派の方が多かったようなのですが、資金はDashに向かってしまったようです。


Moneroについてはそこまで大きなニュースはなかったと思いますが、2017年2月に複数コインをひとつのウォレットで管理できるJaxxが、予定していたMoneroのウォレットサービス提供を中止したことを発表しています。原因としてMonero Developer Communityのサポートが不足していることをあげており、LightweightのAPIがサポートされていないことや匿名化の仕組みのサポートがうまくできていないことを理由としています。
Jaxx Cancels Monero Integration, Cites Difficulties Working With Community

EthereumがBitcoinを超える日は来るのか

EthereumはBitcoinの価格の3分の1まで迫っており、Bitcoinが分裂した際には資金逃避のためにアルトコインに資金が流れ込むことが考えられることから、EthereumはBitcoin分裂後暗号通貨界のトップに躍り出ることが予想されます。


2016年末まではBitcoinの1強でその立場は盤石かと思っていましたが、意外に早くBitcoinが表舞台から姿を消すことも考えられます。多くの発明品は初代の製品がそのまま市場の主流を占めたことは少なく、その改良品が世の中のスタンダードとして一般の人々に受けれられてきました。Blackberryに対するiPhoneのように、Bitcoinのその役目を終えて静かに息を引き取っていくこともあるのではないでしょうか?

2017年3月25日時点 暗号通貨ランキング
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まとめ

Bitcoinの価格がガラッと大きく動いた3ヶ月でした。これまでも外側からの攻撃には幾度となく耐えてきたBitcoinですが、内側からの攻撃はある意味初の体験であり、結果がどう転ぼうと大きな教訓を残しそうです。


以前「Bitcoinは民主的か?」という記事を書いた際には、Bitcoinは開発者とマイナーによる専制政治であり、民主的とは言い難いという結論を書きました。しかし最近では、仮にハッシュパワーに勝るBitcoin Unlimitedが一時的に優勢になったとしても、利用者がBitcoin Coreを利用している限り、最終的にマイナーは価格の下落に耐え切れず、Bitcoin Coreに戻らざるを得ないという議論もよく見ます。もしそうだとすると、最終的な意思決定者は開発者やマイナーではなく利用者となり、Bitcoinネットワークは民主的だという結論になりそうです(=ハッシュパワーではなく、利用者の多数決で意思決定が行われる)。
cryptocoin.hatenablog.com


BitcoinBitcoin利用者主導で通貨として進化を続けるのか、Bitcoinを見限ってアルトコインに移っていくことで自滅の道を歩むか。私は何があろうがHODLします笑